の伝言

8月16日  国歌国旗の法制化。通信傍受法。日米軍事ガイドライン。住民台帳のコード番号化。この一連の動きが第二次大戦前夜の動きと酷似していると指摘する。戦後の豊かさしか知らない私自身には分からない。
しかし、国家が昨日までの方向と明らかに異なっていることは理解できる。が、飼いならされた犬のように危機感を実感として持てずにいることも事実。通信傍受法に関してもこれからはプロバイダーの選び方も情報を簡単に開示するか否かが加入の判断基準になったりするのだろうか。どの法律ももっともらしいことを言って数の論理で成立させられた。私達はせめてこの法律の運用を厳しくチェックしていく責任が戦後の日本人としての役割だと思う。どれほど堕落した民主主義であろうとも、米国から飴玉のように与えられた骨抜き憲法であろうとも、この道に辿りつくまで青年の死の累々とした屍があったのだ。その屍の無念を無念のままにしない唯一の道が庶民の民主主義を守り抜くことなのだ。経済の膠着状態を軍事の需要なんかで解消されてはたまらない。正義の戦いがどこにあるかは知らないが、正義を守るためにアゲインストする戦いも双方、力のぶつかり合いでしかない。戦いに正義も不正も無く、勝ちか負けしかない。勝ったものが正義なのだ。その証明をさせられる者はいつも若者であり、庶民だ。庶民の私達ができることは正義の戦いに荷担しないことだ。